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海外大学院受験で全落ちしないために

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こんにちは、Naoki Oguri(@Wynne_D_)です。

海外大学院の出願時期が近づいてきた。来年からの大学院留学を目指している方は、そろそろ出願準備で忙しくなってきた頃ではないだろうか。

さて、本題に入ろう。出願先から不合格通知が届くのは珍しくない。それは、人生において最大級に辛い出来事になりえる。非常に残念なことであるが、出願した全ての大学院から不合格通知を受け取ってしまう人は毎年一定数いる。私は運良く合格をいただくことができたが、トータルで6つの不合格通知が届いた。進学先をなんとか確保できた私でも、不合格通知を受け取ったときは辛かった。全落ちしてしまうともっと落ち込んでしまうと思うし、自身のキャリアプランに致命的なダメージを与える可能性もあるので、なるべく避けたい。

上記のMr. ベイエリアさんのツイートは的を射ていると思う。では、確実に進学先を確保するためにはどうすればいいだろうか?本記事では、全落ちを避ける為の方法を挙げてみようと思う。私はすでに大学院を辞めているので何も偉そうなことは言えないのだが、アメリカとイギリスの複数の大学院から合格をもらった経験があるので、私の経験が留学希望者の役に立てば嬉しい。

海外大学院について詳しくない方は、以下の記事を読んでから本記事を読んだ方がわかりやすいと思われる。

アメリカ大学院の院試について:日本の院試との違いと出願に必要なもの【理系学生向け】

どっちを選ぶ?アメリカ大学院とイギリス大学院の違い

なるべく早い時期に出願する

なるべく早い時期に出願した方が有利である場合がある。特に、イギリスはローリングシステムを採用している大学院が多く、早い時期(9〜11月)に出願すると有利になる。ローリングシステムとは、「合格基準に達した者には即合格を与える」という審査方法である。つまり「早い者勝ち」だ。アメリカの大学院でも、早期に出願した方が有利になるケースがあると小耳に挟んだことがある。

ローリングシステムを採用しているか否かは大学院や学科ごとに違うと思うので、学科のAdmission Officeに直接問い合わせてみてもよいかもしれない(教えてくれないかもしれないけど)。

早期出願が有効とは言っても、焦って出願した結果、出願書類の質が低くなってしまえば元も子もない。ゆとりをもって出願準備を始めよう。出願手続きの全てを英語で行う必要があるし、推薦状の執筆を推薦者にお願いしないといけないため、どんなに短くても3ヶ月は準備期間を確保しよう

出願校を増やす

単純な方法だが効果的だ。欧米の大学院の場合、日本の大学院のようにペーパーテストと面接だけで合否が決まるのではなく、もっと多角的に評価される。すると、大学院や研究室との「マッチング」や「相性」というものも重要になってくる。受かりそうもない大学院に受かったり、確実に受かると思っていた大学院に落ちたりすることがある。

可能なかぎりたくさんの大学院に出願することを私はおすすめする。2〜3校にピンポイントに出願して合格を勝ち取る人もいるが、これは優秀な人にのみ許された方法である。普通は5〜10校に出願する。しんどい作業にはなるが、グッとこらえて10校くらい出願しよう。

ただ、各大学院に提出するPersonal Statementの内容が丸かぶりになるくらいなら、出願校の数を少し絞って、各大学院に最適化したPersonal Statementをそれぞれ作成した方が良い。出願校と学科の名前を変えただけの使い回しのPersonal Statementは、正直言って審査員の心に響かない(飛び抜けた実績があれば問題ないと思うが)。自分が出願する学科についてきちんと調査しよう。所属したい研究室の研究や興味のある講義、研究環境などを一通り調べて、それらについてPersonal Statementで言及しよう。

上位校だけでなく中堅校にも出願する

ハーバードやMITのような上位校のみに出願してないだろうか?飛び抜けて優秀じゃないと普通に落とされる。「ハーバード、MIT、スタンフォード、UCバークレーに出願したのですがダメでした...」みたいな人は結構いると思う。本人が飛び抜けて優秀だとか、どうしても上位校にしか行きたくなくて落ちたら国内の大学院に進学すると決めていたりするのなら別にいい。しかし、普通の人がこういうことをすると呆気なく全落ちするので注意しよう。

世界大学ランキングで50位以内の大学院や、US NEWSのランキングで20位以内の大学院はフツーに名門校なので、そう簡単には合格できない。一般的には、ランキングで上位に位置する大学院の方が、倍率が高く出願者のレベルも高い。

もう少し視野を広げて、中堅校にも出願しよう。日本人には認知されていないような大学院にも優秀な教授はいたりするので、大学名よりは研究室で選んだ方が良いと思う(特にPhDの場合)。

実際に出願する際は、チャレンジ校、実力相応校、滑り止め校を決め、それぞれ2〜3校ずつ出願しよう。例えば、アメリカの大学院に出願する場合は以下のような感じだ。

チャレンジ校:US NEWSの(大学院の分野別)ランキングで上位20位までの大学院

実力相応校:同ランキングで20〜30位の大学院

滑り止め校:同ランキングで30〜50位の大学院

もちろん、これはただの例なので参考程度に受け止めて欲しい(実際はここまで単純化できるものではない)。どのレベルの大学院が実力相応になるかは、その人の実力によって大きく変わってくる。

外部の給与奨学金を獲得する

出願前に給与奨学金を獲得していると選考の際に有利に働くことが多い。奨学金を持っている人材は優秀であるとみなされるからだ。また、指導教官や学科が学生のために給料を支払う必要がなくなるため、奨学金持ちの学生はありがたがられることが多い。低コストで優秀な人材を確保できるからだ。

学位留学用の奨学金を設けている財団は日本国内にもそこそこあるため、インターネットなどできちんと調査し、なるべくたくさんの奨学金に応募しよう。当然ですが、ローンではなく給与の奨学金なので、倍率はかなり高い(10倍とか普通)。ただ、Twitterでも申し上げたとおり(以下のツイート参照)、奨学金を持っていても全落ちしてしまう人はときどきいるみたいなので、最後まで油断しないようにしましょう。

奨学金を獲得できたら、PhDだけでなくMasterにも出願しておく

PhD programに出願する場合、運良く奨学金を獲得できたら滑り止めとしてMasterにも出願すると良いかもしれない。Masterの学生には給料が出ないこともあり、入試倍率が低かったり、出願者の平均的なレベルが(比較的)低かったりする。英米の大学院の学費は高いけれども、奨学金を持っているなら財団が出してくれるのだから、学費の問題は実質消滅する。

すでにMasterを取得した人にとっても、海外大学院のMasterに進学する意義はあるように思える。主な理由として、コースワークの充実度が挙げられる。日本の大学院のコースワークの質はお世辞にも高いとは言えないが、欧米の大学院のコースワークは質が高いことが多いからだ。特に、分野変更を考えている人にとってはMasterからやり直す選択肢も悪くはないだろう。

日本の大学院に合格しておく

日本に居場所を確保しておくと良いかもしれない。退路を絶って自分の尻を叩くのも良いが、やはり、逃げ道はあった方が良いだろう。

さいごに:大学院に落ちても人生が終わるわけではない

結果が届くまでの数ヶ月間は、辛い時期になるはずだ。いつ合否結果が来るのか分からないため、数ヶ月間は不安と緊張が継続することになる。これは結構つらい。

メールが届いてドキドキしながら開いた瞬間に

I regret to inform you that, after careful consideration of your application, you have not been selected for admission to our program. 

Thank you for considering our program at the X University and best wishes for success in your next carrer.

というお祈り文章が目に飛び込んできたときの悲しさよ。

受験に落ちることは恥ずかしいことではない。不合格通知は挑戦した者の元にしか届かない。1週間くらいは部屋にこもって落ち込んでもいい。泣いたって構わない。ただ、ちゃんと立ち直って、次のゴールを見据え、再び歩み始めよう。それが最も重要なことだ。

合格しても、環境が合わなかったり、興味が変化したりして、途中で辞めてしまう私のような人は一定数いる。大切なのは、自分が選んだ場所で、楽しみながら研鑽を重ねることだ。この記事を読んでくださったあなたの成功を、私は祈っている。

最後に宣伝になってしまって申し訳ないのですが、ココナラにて大学院留学に関する相談サービスをやっております。具体的な情報や、自身に最適化されたアドバイスを求めている方は、ぜひご相談ください。

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また、私は留学生団体カガクシャ・ネットの座談会スタッフも務めさせていただいております。数ヶ月に1度留学相談会を開催しております。奮ってご参加ください。

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