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研究者になりたい場合の研究室の選び方【よくよく運のない男の質問コーナー】#009

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「よくよく運のない男の質問コーナー」第9回です。

今回は研究者になりたい人がどのような研究室を選ぶべきなのかについて考えてみます。

動画とテキストどちらでも楽しめる形式にしています。話している内容・表現が違うこともあるので、出来れば両方ご覧ください。情報量は動画の方が多いです。

 

今日のひとこと:悪いことした人とファーストネームが一緒だと、なんか嫌

早稲田:渡部直己教授をセクハラで解任 退職金返金を勧告 - 毎日新聞

早稲田大学の渡辺直己教授がセクハラで解任されてたけど、下の名前の漢字が自分と全く一緒で、なんか嫌だ。

なんとなく自分のことを言われている気がしてしまう。しかもセクハラだから尚更嫌だ😂

「卒業したら女として扱ってやる」「俺の女にしてやる」とか女学生に言ったらしいけど、そんなセリフ現実でも言うんだ...。

フィクション専用のセリフかと思っていたよ。

今回の質問

さて、今回は以下の質問に答えました。

質問者さんはどうやら研究室選択について迷っているようだ。 

まずは食事と睡眠をきちんと取る

ツイートでも書いたが、まずは食事と睡眠をきちんと取ること。特に睡眠が重要だ。

重要な決断をするときは、頭が冴えている必要があるので、まずは体調を整えることが大切だ。

よりレベルの高い大学院を目指すことを恥じる必要はない

少し気になったのが「A大が第一志望だったのですが、B大の方が人脈やネームブランド()という点で優れているので捨てるのが勿体無い」という記述だ。

もしかしたらこの方は、研究室を選ぶファクターに「大学の名声」という項目を入れることに戸惑いがあるのかもしれない。

現在自分が所属している大学より名が売れている大学の大学院に進学することは、「学歴ロンダリング」と呼ばれ揶揄されることがある。

そういう事情もあり、質問者さんは負い目を感じているのかもしれない。

しかし、そういうことを気にすることはない!

本来「ロンダリング」とは、「犯罪で得た金銭を正当な方法で使用できるようにごまかす行為」のことを指し、相当にネガティブな単語である。

大学院入試を突破した上で正当な手段で進学するのであるから、それを恥に思う必要はない。

また、学歴は、自分の専門分野を理解できない人たちにとっては、相手を判断するための非常に大切な要素になる。

学歴が高ければ尊敬される傾向がどうしてもあるので、それを求めるのは仕方ないし、間違ったことではない。

不必要な負い目を感じないようにしよう。

研究者として生きたいなら、研究実績が最も大切 

私もまだ研究者を目指す途上にいるので大きなことは言えない。

しかし、研究者を目指す上では研究実績が最も大切である、これくらいは断言できる。

レベルの高い大学院ほど優れた研究者が在籍しているので、研究実績も得やすい傾向にあるだろう。

ただ、これは「統計」や「傾向」の話であり、個人について考えるときはもっと細かい要素を見ていかなければならない。

良い研究室にいるからといって、必ずしも良い研究成果が得られることは限らない。

研究室のHPを訪ねて、きちんと毎年論文が出ているか、論文の著者の中に学生の名前が入っているかどうか等を確認してみるとよいだろう。

筆頭著者が学生である論文が多い場合は、学生に積極的に執筆の経験を積ませるスタイルの研究室だと予測できる。

学生が筆頭著者になっている論文が少ない場合、その研究室では論文執筆の経験をあまり積めないかもしれない。

博士学生が0人なのは少し気になるかも...

B大の研究室の博士学生が0人というのは、少し気になるかも...。

研究室の中心戦力は博士学生やポスドクだ。

長期の研究経験があり、豊富な知識・テクニックを持つ彼らが多くいる研究室ほど、後輩学生への指導がきちんと成されていることが多い。

当該研究室における博士学生が少ない理由が、人気がないからなのか、新しくできた研究室からなのか、それとも何か他の要因があるのか、きちんと情報を得た上で判断するしかないだろう。

もし教授の人格に問題があって院生を集められていないようであれば、素直に「やめておけ」と言いたい。

数回会った程度で相手の人格を判断できるほど人間の能力は優れていないので、非常に難しい作業になる。

それでも、会話やメールのやり取りの中で一度でも「ん?」と思ったことがあるのであれば、その研究室はやめておいた方がいいかもしれない。

可能であれば、その研究室の学生に直接話しを聞いてみるのがよい。意外とぶっちゃけてくれると思う。

ワクワクする選択肢を選びたいのなら、まずは自分の心に聞くべき

質問文に「なるべく自分がワクワクする選択肢を選びたい」とあるが、そうであるなら、まずは自分の心に聞くべきだ。

決断をしなければならない期日を決めて逆算し、その日に間に合うようにできる限り多くの情報を集め、最終的に自分がワクワクする選択肢を取るしかないだろう。

というか、自分がワクワクしない場所になんて行っちゃいけない

選んだ選択肢がどんなものであっても、モチベーションさえあれば、その場所で良い結果を出せる可能性も高くなるので、満足感も増し、後から自分の選択肢を正当化できる。

なので、モチベーションが上がらない場所には行ってはいけない。結果が出ないからだ。

もしそういう場所に入ってしまったら、情熱の炎が燃え尽きないように無難にやり過ごすか、辞めるしかない。

人生は短い。テンションの上がらないことに、時間を使っている場合ではない。

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宇宙兄弟 / 小山宙哉

海外で職を得たいなら、海外でPhDを取得するのが近道

この方は海外で研究職を得たいという思いがあるようだ。

もしどうしても海外で研究職につきたい場合は、海外でPhD(博士号)を取得することを素直にすすめたい。

例えば、アメリカで研究者になりたいのなら、アメリカの大学院でPhDを取得しておいた方が明らかに有利だろう。

向き不向きがあるので簡単に勧めることはできないが、ぜひご一考ください。

さいごに

おそらく私が言わなくても心得ていると思うのだが、私を含め他人からの声を気にしすぎないことも大切だ

リスキーな選択をすればするほどノイズは大きくなる。「自分の頭でしっかり考えてこの道を選んだ」と思えるように選択をしよう。

研究室選択に迷っている方は

この質問者さんはおそらく、以下の記事を読んで質問をくださったのだと思う。

弊ブログ内でも人気の記事であり、「研究室 選び方」というキーワードでGoogle検索すると1番上に表示される。

随時更新しているので、研究室選択で悩んでいる方はぜひどうぞ。

www.wynned.com