ウィンDくんのぶっちゃけトーク

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ウィンDくんのぶっちゃけトーク

大学生活・研究室生活・留学に関することを中心に発信しています。その他、FIFAシリーズの攻略記事や書評記事も書いています。

論文読むより、教科書読みなよ

※2017年4月4日 加筆修正 

 

研究プロジェクトをスタートさせる前に、論文を読んで先行研究を調査することは大切だ。

 

先行研究の調査なしに研究は成り立たない。

 

しかし、調査ではなく、知識をインプットすることが目的の場合、論文はそれに適した情報媒体ではない。


学部~大学院レベルの基礎的な知識が身についてない場合、まずは教科書を読むべきだ。

 

研究分野の基礎的な知識が身についていると、スムーズに研究を開始・遂行することができる。

 

一見遠回りに見えるが、まずは学部~大学院レベルの教科書を読んで基礎知識をつけよう。

 

 

論文は雑誌や新聞みたいなもの

f:id:raye4483:20170404085641j:plain

論文は雑誌や新聞によく似ている。

 

論文誌には最新の研究結果がまとめられているので、載っている情報の新鮮度が極めて高い。

 

論文のIntroductionをチェックすれば、当該分野の最新動向を知ることができる。

 

しかし、論文は読者を教育する狙いで書かれてはいない知識が網羅的および有機的にまとめられていないため、学習には向かないのだ。

 

論文とは雑誌や新聞みたいなものなのだ。

 

雑誌や新聞をチェックすれば世の中の最新情報を知ることができるが、特定の分野に関するまとまった知識を身につけられるわけではない。

 

せいぜい、友人・知人との会話のネタになったり、世間知らずになったりするのを防いでくれるだけだ。

 

一生使える知識を身に着けたいのなら、教科書を読んだり講義を受けたりする方がよっぽど効率的で質の高い学びができる。

 

情報の正確性に難あり

論文に乗っている情報は、正確性に疑問符がつく。

 

1つの論文が科学界をまっぷたつにするような大論争を巻き起こすことがある。優秀な科学者であっても、正しい結論を導くのは難しいし、彼らが言っていることが常に正しいわけではない。

 

自然を理解することはそれほど難しいのだ。

 

ねつ造論文なんてのもこの世にはたくさんある。

 

また、ねつ造とまでいかなくても、データの分析が甘かったり、得られたデータから間違った結論を導いてしまっている論文は山ほど存在する。

 

つまり、論文には真実でない情報が載っている可能性が高い。 

 

脳に定着した知識を上書きするのは難しい。そのため、間違った知識を多く含んでいる情報媒体を用いて勉強するのは、ほどほどにしておきたい 

 

もちろん、教科書に載っている知識も間違っているときがある。

 

しかしながら、教科書に載っている知識は、科学界で長期にわたって数多くの科学者からの批判を浴びた結果、真実として認められてきたものであるので、間違いである可能性はかなり低くなる

 

論文の中でもReviewと呼ばれるものは最新の研究をまとめた論文であり、大学院の教科書に近い。知識をインプットするために読むのも良いだろう。

 

新しくできた研究分野の場合、良い教科書が存在しないことが多いため、知識を得るためにReviewを読むことが多いようだ。

 

出版される論文の99%には価値がない

f:id:raye4483:20170404091927j:plain 極論を言うと、世に出る論文の99%はゴミ同然だ。

 

研究テーマ設定が時代遅れだったり、アプローチが間違っていたり、そもそも取り組む必要があるのか疑わしい研究であったり...。

 

その研究に価値があるかどうかは、良くも悪くも、数十年後に社会や歴史によって決められる。

 

大学院レベルの教科書は最新の研究結果で構成されていることが多いが、そこにすら載ることのできない研究がたくさんあるのだ。

 

数多くの論文が出版される現在では、99%の研究は後世に語り継がれることのないものである。

 

重箱の隅をつついたような研究に必要以上に振り回されるのはやめて、信頼性の高い知識を身につけていこう。

 

読みづらい論文が多い

f:id:raye4483:20170404091950j:plain

ノンネイティブの研究者によって書かれた英語論文は多い。そのような論文は読みづらいのが常だ。

 

査読を通過してきているので一定の質は確保されているが、編集者・査読者あわせてせいぜい4~5人しかその論文の内容をチェックしていない。

 

著者のライティングスキルが低いと、書かれている内容を正しく理解できないことだってありえる。

 

それに対して、教科書は著者が数ヶ月単位の期間をかけて丁寧に執筆し、出版社のプロの編集者の目を通ってきているので、文章の質が高い。

 

また、読者の理解を助けるためにイラストが挿入されていたりするので、教科書を使った方が楽に知識をインプットできる。

 

言いたいこと:教科書と論文をそれぞれバランスよく読もう

私が言いたいのは、教科書と論文をバランス良く読みましょうということだ。

 

知識をインプットするのが目的であるなら教科書先行研究の調査や最新動向をチェックしたいときは論文、というように使い分けるのが良いだろう。

 

日々の学習を「教科書:論文=7:3」くらいの割合で行うのがベストだろうか?

 

論文を読んでいる姿はなんとなくカッコよく見えるので、何も考えずに手に取ってしまいがちだ。そうではなく、まずは基礎的な知識をしっかり身につけるようにしよう。