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大学院に飛び級 or 早期卒業で入学するメリット・デメリット

※2017年4月24日 加筆修正 

 

最近では多くの大学が「飛び級」や「早期卒業」の制度を用意している。

 

同大学院への飛び入学を条件に、優秀な学生が半年~1年早く卒業することを良しとしているのだ。

 

この記事では、大学を3年で卒業した私が、飛び級および早期卒業の長所と短所について紹介する。

飛び級・早期卒業のメリット

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1年分の授業料・生活費が節約できる + 収入が1年分増える

単純に、1年早く卒業できるので1年分の授業料と生活費を節約できる。

 

1ヶ月の生活費を10万円とすると、1年で120万円必要になる。これに学費を加えると、合計で200万円ほど節約できることになるのだ。これはお得と言う他ない。

 

都市圏の大学に通っている場合は生活費がもっと高くなるので、300万円ほど節約できるだろう。

 

それに加え、1年早く大学院に入学するので、同期の修士卒学生より1年早く働き始めることができる。

 

大学院の修士課程を卒業した人の初任給は平均23万円(厚生労働省、「平成28年賃金構造基本統計調査結果(初任給)」より)なので、最初の1年で300万円ほど稼ぐことになる。

 

学費・生活費の節約分200万円と、就職後1年間で得た300万円を合わせて、500万円ほどお得になる。

 

500万円もあれば、うまい棒を10万本 新車を2~3台買えてしまう。

発展的な内容にいち早く触れることができる

1年早く大学院に入学できるので、大学院レベルの講義・研究にいち早く触れることができる。

 

研究の面で異なってくるのは、指導教官からの扱いだ。大学院生は研究を中心に行い、学部生より長い時間研究を行う。

 

その分、指導教官は大学院生にそれ相応の指導をしなければならない。

 

指導教官は大学院生に高い研究意識を求め指導を行うので、そういった雰囲気に早めに触れることで、より早い段階で研究者として自立できる。

1学年上の学生と切磋琢磨できる

飛び級・早期卒業をした場合、大学院での同期は1学年上の先輩になる。

 

彼らは自分より長く大学にいるから、自分より多くの知識と経験を持っている。

 

そういったハイレベルな環境に身を置くと、自分の能力が自然と高められる。高いレベルの学生を見て危機感を感じ、「追いつかなければ」と思うことで努力が促されたりする。

 

もちろん、研究室には常に修士~博士までの学生がいるので、飛び級しなくても先輩から刺激を受けることはできる。

 

しかしながら、一番の競争相手は同期だ。

 

先輩が良い研究結果を出していても「すごいなぁ」と思うだけだが、同期が良い研究結果を出していると「自分もやらなきゃ」という気持ちに自然となってしまう。この違いは大きい。

希望した研究室に入りやすくなる

早期卒業・飛び級をすると希望研究室に入れる確率が高くなる。その理由を以下に説明する。

 

研究室配属のプロセスは大学や学科ごとに大きく異なる。

 

成績で決める学科もあれば、学生同士の話し合いで決める学科、もっとひどいケースとして、ジャンケンで決める学科もある。

 

成績順に研究室を指名していく方式なら、勉強を頑張って良い成績を取れば希望する研究室に入ることができる。

 

しかし、運が多分に絡む選考方式の場合、自分ではどうしようもない。

 

飛び級や早期卒業の制度を利用する場合、通常の研究室配属のプロセスを経ずに、早めに研究室に配属できることがある。

 

研究室決めの際に学生間競争から抜け出すことができるため、自分が希望する研究室に入りやすくなる。

箔が付く

飛び級・早期卒業していると周囲の人から優秀だと思われる

 

就職活動においても、面接官があなたの履歴書にある「飛び級・早期卒業」の文字を見つければ、あなたのことを「優秀な人材」だと判断するだろう。

 

主席卒業などと同じで、箔が付く、ということだ。

飛び級・早期卒業のデメリット

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「大学中退」という扱いになってしまう

これは早期卒業の場合は当てはまらない

 

飛び級の場合は学士号を取得せずに大学院に進学することになるので、大学中退という文字が履歴書に入ってしまうのだ。

 

もし大学院を卒業できなければ、最終学歴は大卒ではなく高卒になってしまう。

 

在学中に病気になってしまったり、やむを得ない事情で大学院に通えなくなってしまう可能性は十分にある。

 

飛び級制度を利用する場合、体調管理をきちんと行うなど、確実に卒業できるよう行動していくことが大切になる。

1年間の研究する時間を失う

大学4年生を飛ばして大学院に進学するから、研究に従事する時間が1年間少なくなる。

 

1年もあれば上手くいけば論文1~2報の研究結果を出すことも可能だ。

 

アカデミアに残って大学教員を目指したいという人は、大学院在学中の実績が求められるので、1年間のロスは痛い。

 

ただ、研究を始めて最初の1年はお試し期間みたいなもので、バンバン研究結果を出せる時期ではない。

 

飛び級・早期卒業の資格を有するほど成績が優秀な学生は、研究能力も優れていることが多いため、1年間のロスくらい大した問題にならないかもしれない。

他の大学院に進学できないケースが多い

同大学院への進学を前提に早期卒業および飛び級を認めている大学・学科がほとんどである。

 

つまり、別の大学院に進学したい学生や、別の分野を勉強したい学生は、制度を利用するかどうか慎重に考える必要がある

 

今の大学に残って飛び級・早期卒業という道を選ぶのか、より良い環境を求めて上位の大学を目指すのか...難しい決断を迫られることになる。

周囲の期待を過剰に受けてしまう

前述したとおり、優秀な学生として周りに認識されることになるので、自分の能力や実績が伴っていない場合、他者からの過剰な期待に苦しめられることなる。

 

インターネットで飛び級にまるわる話を調べると、実際にそういうケースに陥ってしまった学生の体験談を見つけることができる。

 

指導教官から「飛び級しているのにお前は無能だ!」などと罵倒され、ついには自殺の道を選んでしまった人もいるようだ。

デメリットを克服できるように行動せよ

飛び級・早期卒業にはメリットとデメリットがあるので、それをしっかり認識する必要がある。

 

ただ、ものは捉えようで、「履歴書に大学中退という文字が入ってしまう」というデメリットは「履歴書に大学中退という文字が入っていることで、優秀な人材だと思ってもらえる」と考えることができる。

 

同じように、「1年間学ぶ時間が少なくなる」といったデメリットも、「1年間の学費・生活費を節約できる」と捉えることができる。

 

デメリットを克服できるような行動を心掛ければ、失敗の確立を大きく下げることができる。

 

ちなみに私は、早期卒業したことに一片の悔いもない。

 

もし飛び級・早期卒業のチャンスがあるなら、過剰の恐れず、ぜひ挑戦してみてはどうだろうか。