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大学生活・研究室生活・留学に関することを中心に発信しています。その他、FIFAシリーズの攻略記事や書評記事も書いています。

アメリカ大学院に出願するには?日本の院試とは全然違う!【主に理系学生向け】

今回は、アメリカ大学院の受験方法について紹介する。

 

アメリカの大学院に留学したい人は参考にして頂けると嬉しい。

 

また、この記事を読んでアメリカ大学院に興味を持ってくれる人がいれば尚嬉しい。

 

アメリカ大学院の院試は日本の院試と全然違う!

 

アメリカ大学院の院試は日本の院試とは形式が異なるので、初めて学位留学を目指す方は混乱するだろう。

 

日本の院試と異なる点について、代表的なものを以下に記していこう。

大学個別の試験がない!

まず、大学個別のペーパーテストがない。

 

日本の大学院は院試としてペーパーテストを採用しており、それを現地に行って受験しなければならない。

 

主に専門科目や英語など、2~3科目ほど課せられるのが普通。

 

それに対して、アメリカの大学院は大学個別のテストは実施しておらず、全ての大学院に対してほぼ同じ書類を提出することになっている。

 

現地に赴く必要はないから、何校でも併願することが可能だ。

 

そのため、「出願した大学院に全部落ちた」という学生はそこまで多くないだろう。

 

実際は、10校ほど出願する人が多い。

出願時期は入学前年の秋から冬にかけて

出願時期も日本とは異なる。

 

日本の大学院では入学前年の夏に院試を受ける?

 

アメリカ大学院の場合は、9月入学ということもあり、入学前年の秋~冬が出願期間となっている。

 

早いところでは12月上旬に、遅いところでは1月下旬に出願を締め切る。

 

書類審査に通過した出願者は2~3月に各大学院に招かれ、面接試験を受ける事になる(といっても、面接で落ちる人はあんまりいないみたい)。

出願はネット上で行う

出願はすべてネット上で行うことになっている。

 

各大学に出願専用のオンラインサイトがあるので、指示に従って個人情報などを入力し、各書類を添付して出願ボタンを押せば出願完了だ。

どんな書類が必要なの?

 

では、出願に必要な書類についてこれから説明する。

1.Transcript(成績証明書)

過去に所属した大学および大学院の成績証明書(英文)を必ず提出しなければならない。

 

日本の院試とは異なり、大学時代の成績がかなり重視される。

 

アメリカ国内の大学ランキングで10位以内に入るような大学院では、GPAが3.0以上ないと出願できない大学院・学科も存在する。

 

GPA3.0というのは、全ての成績の平均が「優(B)」以上だということ。

 

ハーバードやスタンフォード、MIT、UCバークレーなどのトップスクールともなれば、合格者の平均GPAが3.7~3.8になる。

 

大学4年生の時にアメリカ大学院に留学しようと思っても、それまでのGPAが2.5とかだと、かなり厳しくなる...。

 

「大学時代のGPAは低いけど、どうしても大学院留学したい!」という人は、いったん日本国内の大学院に進学し、GPAを上げてからアメリカの大学院に出願するのも手だ。

 

中には、働きながら通信制大学で学位を取得してアメリカ大学院に留学したツワモノもいるらしい。

2.CV(履歴書)

いわゆる履歴書。

 

学歴・職歴・学会発表経験・投稿論文・受賞歴・スキルなどをまとめた書類だ。

 

研究実績や受賞歴があまりに少ないと、スカスカなCVが出来上がってしまい見栄えが悪い。

 

CVの見栄えを良くするためにも、積極的に研究などに取り組む必要がある。

3.Statement of Purpose(志望理由書)

エッセーとも呼ばれているもので、日本でいうところの志望理由書に当たる。

 

以下のような事項を、熱意を込めて文章にする。

 

  1. 将来の(キャリア)目標
  2. その目標を達成するために、今まで自分が勉強・研究してきた事
  3. 自分が他の受験者と比べて秀でていること
  4. なぜその大学でなければならないのか
  5. その大学・研究室で何を学び、研究したいのか

 

出来るだけ具体的に、出来るだけ情熱的に書こう。

 

Statement of Purposeの書き方については以下の書籍に詳しいので、ぜひ手に取って読んでみてほしい。

4.Letters of Recommendation (推薦状)× 3通

出願において最も大切な書類と言われている。

 

研究室の指導教官や、良い成績を取った授業を担当していた教授、共同研究を行っている研究者、会社の上司などに頼むのが一般的

 

自分のことをよく知っていて、信頼できる方に頼もう。

 

欧米の大学院で学んだ経験がある研究者が身近にいて、その方に推薦状が頼めるなら非常に心強い。

 

なぜなら、欧米大学院で学んだことのある研究者はアメリカ式の推薦状の書き方を心得ているし、どういう人がアメリカの大学院で成功しやすいかを経験的に理解しているので、強力な推薦状を書いてくれる可能性が高いからだ。

 

日本人の教授のほどんどはアメリカの大学院入試のシステムに詳しくないので、うまく説明して立派な推薦状を書いてもらう必要がある。

 

推薦状を集めるうえでネックになるのは、3通必要だということ。

 

自分のことを高く評価している人を3人も探すのは大変だよね...。

 

授業で積極的に質問にいくなり、学会に参加してコネクションを作るなりして、推薦状を書いてくれる人をなんとか3人集める必要がある。

 

3通中2通はアカデミックなバックグラウンドを持つ研究者に頼むのが良いだろう。

5.TOEFL or IELTSのスコア

母国語が英語ではない学生は、TOEFLかIELTSのスコアを提出しなければならない。

 

TOEFLやIELTSは英語力を総合的にはかるテストのことで、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4つのセクションで構成されている。

 

日本人には難易度の高いテストで、英語が得意な人でも最低半年、最長2年ほどの対策が必要になる。

 

TOEFLは主にアメリカ・カナダの大学院で提出が求められ、IELTSはイギリスやオーストラリアの大学院で求められる。

 

TOEFLでは120点中100点、IELTSでは9.0点中7.0~7.5点あれば、アメリカ大学院の理系学科ならどこでも出願可能なはず。

 

それに、理工系学科の場合は、TOEFL・IELTSのテストは足切り程度にしか使わないことが多いようだ。

 

TOEFL90点でも他の書類の完成度が高ければトップスクールに合格できることも(そうした例を複数知っているし、私もその一人だ)。

 

TOEFL100点、IELTS7.5を取得できたら、他の書類を充実させることに力を注いだ方が良い。

 

それでも、この2つのテストの難易度は高く、TOEICで900点取れている人でもTOEFLでは80点くらい、IELTSでは6.0点くらいしか取れない場合もあるので、早めに対策しよう。

 

基本的に、アメリカではTOEFL・IELTSどちらのテストのスコアも受け付けている大学が多い。

 

しかしながら、最近では、TOEFLではなくIELTSのスコアの提出を求める大学院もあるようなので注意が必要だ。

 

こういうの統一しろよな!マジで!

 

自分が出願する大学院がどちらのテストのスコアを求めているのかキッチリ調べてから、受験対策をしよう。

 

もしどちらのスコアでも構わない場合は、IELTSを受験するのがオススメ。

 

イギリスの大学院に出願する際にも使用できるし、日本人にはIELTSの方が目標スコアを達成しやすいと言われてるからだ。

 

TOEFLは試験時間が4時間強と長いし、リーディングセクションを除くすべてのセクションでリスニング能力が求められるので、日本人には難易度の高いテストだ。

 

それに加え、TOEFLのスピーキングテストでは、周りにたくさん受験者がいる中でパソコンに向かって英語を話す必要があるので、周りの雑音で結構気が散るし、何より恥ずかしい...。

 

ちなみに、TOEFL・IETLS対策にオススメの単語帳を以下の記事で紹介しているので、参考にしてください。

www.wynned.com

6.GREのスコア

GREはTOEFL・IELTSとは違い、アメリカ大学院を志す人全員が受験しなければならないテスト。

 

アメリカ人も受けるテストなので、当然難易度が高い...。

 

GREは、Verbal reasoning(語彙力・読解力を測る試験)、Quantitative reasoning(数学)、Analytical Writing(ライティング)の3セクションで構成されている。

 

Verbal、Quantitativeは130~170点スケール、Analytical Writingが0.0~6.0点スケールで評価される。

 

VerbalとAnalytical Writingはハンパなく難しいので、TOEFL・IELTSで高得点を取れる人でも最初は135点、3.0点くらいしか取れない。

 

いやー、マジでむずいっす。

 

GRE対策用の単語帳を眺めていると、わけわかんない単語しか出てきません。

 

正直滅んで欲しいね。

 

しんどいですが、無理やり覚えるしかないんだよね。

 

それに対して、Quantitativeセクションはかなり簡単で、中学レベルの数学といった感じで簡単。

 

中学校できちんと数学を勉強した人はそんなに苦労しないと思うので、1ヶ月ほど腰を据えて対策すれば満点が取れるだろう。

 

ただ、中学の時にまともに勉強しなかった人はいきなり高得点を取れないこともあるので(私のことだが笑)、しっかり対策して、理系学生なら最低でも160~165点は取ろうな。

さいごに(オススメ書籍の紹介)

 

今回はアメリカ大学院受験に必要な書類についてまとめた。

 

少し長くなったので、出願を有利に進めるポイントについては以下の記事にまとておいた。

www.wynned.com

理系大学院留学出願に関しては以下の書籍に詳しい。

 

この記事を読んで留学に興味が出た方は、ぜひ読んでみてください。

私と似たような境遇(地方大学出身)から大学院留学を実現させたAkitomoさんも、ブログにて有益な情報を発信しているのでぜひご覧くだせえ。

akitomo-nit.blogspot.jp

それでは、今回はこのへんで。